「フローリングを綺麗に貼る方法って何?」
「フローリングってどうやって墨出しするの?」
この記事はそんな方のために書いています。
フローリングは下準備をミスるとガタガタになります。
今回の記事では、プロの大工さんに直接教えてもらった、
無垢フローリングを綺麗に貼るための下準備を解説します。
フローリングを貼る前に大掃除
フローリング貼りはまず大掃除からです。
床が埃だらけだと、ボンドがしっかり接着しません。
お手伝いに駆けつけてくれた現役大工さんと、
大掃除開始。
![無垢フローリングをプロと同じ方法で綺麗に貼る方法を解説します。まずは準備から!](https://diy-renovation.net/wp-content/uploads/2020/05/IMG_2197-1024x768.jpeg)
掃除とエアダスターの二刀流で一気に綺麗にします。
ものすごい埃なので、防塵マスクしたほうが良いですね。
![フローリングを貼る前には必ず掃除をしましょう。エアダスターと掃除機があると便利です。](https://diy-renovation.net/wp-content/uploads/2020/05/IMG_2200-1024x768.jpeg)
こんな感じで綺麗になりました。
![](https://diy-renovation.net/wp-content/uploads/2020/05/IMG_2204-1024x303.jpeg)
床の下地には12mmの構造板を設置してあります。
この構造板に向かって釘をうつことで、
フローリング材を固定できます。
構造板を設置した時のことはこちらにまとめました。
複数種類のフローリングをつなぎ合わせる
私がDIYで使うフローリング材は、
前回の記事でまとめてあります。
この記事の最後でも登場した、
この4種類のフローリング材を使います。
![複数種類の無垢フローリングをモザイク状にして貼り合わせます。](https://diy-renovation.net/wp-content/uploads/2020/05/IMG_2371-1-1024x768.jpeg)
オークは幅150mm、それ以外は130mmと幅広。
「こんな良い素材はうちでは扱えないなあ」
とお手伝いに来てくれたプロの大工さんが言葉を漏らすほどの
極上品です。
せっかくの良い素材なので、その可能性を引き出すべく、
プロと同じ方法でこのフローリングを貼ります!
21帖分あるのでとてつもない量。
![フローリング材は重くて大きいので、とても場所をとります。作業直前に搬入したいですね。](https://diy-renovation.net/wp-content/uploads/2020/05/IMG_1955-1-1024x768.jpg)
これでまだ半分です!
とんでもない量なので、搬入のタイミングはよく考えて行いましょう。
私はこの4種類のフローリング材を張り合わせます。
厚みや実の大きさは同じなので、繋ぎ合わせることは十分可能。
問題は、
- 塗装品と未塗装品が混じっていること
- 塗装品と未塗装品は同時には貼れないこと
- オークは150mm、メープルとクリは130mmと幅が異なること
- それぞれ数が異なること
この条件を全てクリアできる貼り方を考えなければなりません。
四角形ではない部屋にフローリングを貼る準備
私がフローリングを貼る空間を図にするとこんな感じです。
![](https://diy-renovation.net/wp-content/uploads/2020/05/部屋図面.004-1024x576.jpeg)
21帖という大きなリビングダイニングルームで、
元々は和室なのでどこも歪みだらけです。
理想の貼り方はこれです。
![フローリングは部屋の長手と平行に、根太と直角に交わるように設置します。](https://diy-renovation.net/wp-content/uploads/2020/05/部屋図面.003-1024x576.jpeg)
しかし、私の場合は、
塗装品と未塗装品を混ぜてないとこれができません。
しかし、それはみっともないのでやりません。
そこで、私と友人の大工さんで話し合った結果、
この形で貼ることにしました。
![複数種類のフローリングを向きを変えながら貼ります。](https://diy-renovation.net/wp-content/uploads/2020/05/部屋図面.001-1024x576.jpeg)
未塗装品を一気に貼った後にオイルで塗装。
その後にオークの塗装品を横に流すイメージです。
これなら未塗装品と塗装品を綺麗に分けて貼ることができます。
長方形でも正方形でもないこの部屋の
フローリングをDIYで貼る難易度はかなり高い。
更にフローリングの意味不明な条件達が加わるので、
まさにベリーハードモードです!
フローリングの割付を考える
割付とは、簡単に言うと、
最初の列と最後の列の幅を調整すること。
最後の1列が1cmしかない!となるとダサいですからね。
割付についてはこちらの記事にまとめてあります。
フローリングで割付を考える時は、
こうした棒を作ると便利です。
![](https://diy-renovation.net/wp-content/uploads/2020/05/IMG_2210-1-1-1024x768.jpeg)
幅130mmが6列ごとに幅150mmが来る計算です。
これなら部屋のどこにフローリングが来るかがすぐに分かります。
ちなみに、こういった自作した棒を大工用語でバカ棒と呼びます。
実際にフローリングを並べてみるのもありです。
![届いた無垢フローリングをDIYで貼るために、まずは仮並べしてみます。](https://diy-renovation.net/wp-content/uploads/2020/05/IMG_2193-1024x768.jpeg)
途中の柱のところは、コの字型にフローリング材を切り取ることになります。
コの字が深くならないようにするのも割付のポイントです。
フローリングの基準線を考える
フローリングの向きと割付が決まったので、
次は基準線を計画します。
![](https://diy-renovation.net/wp-content/uploads/2020/05/最後.002-1024x576.jpeg)
この方法で、窓の線と平行にフローリングを貼っていけば、
最後に窓際で、綺麗に直線で終われるはずです。
問題は壁際が直線ではないので、
最初の1列はフローリング材を壁の形に合わせて縦切りする必要があります。
最初に苦しめば、最後は楽できるってことですね。
DIYでフローリングを貼るために墨出しをする
それでは、実際に基準となる線を墨出しをします。
墨つぼとレーザーが必要です。
基準となる部屋の隅から、同じ距離の点を数個ほどスケールで出したら、
この点をレーザーで結びます。
![](https://diy-renovation.net/wp-content/uploads/2020/05/IMG_2211-768x1024.jpeg)
このレーザー線にそって、墨つぼで墨出しします。
![フローリングを綺麗に貼るためには、レーザーと墨壺が必須です。これで床に基準となる線を引きます。](https://diy-renovation.net/wp-content/uploads/2020/05/IMG_2218-768x1024.jpeg)
墨が飛ぶので壁際は要注意。
これで平行線を何本か引きましょう。
1列目の板の実のところにも、墨線を出しておきます。
![フローリング貼りは最初の1列目の墨出しが超絶大切です。](https://diy-renovation.net/wp-content/uploads/2020/05/IMG_2301-1024x768.jpeg)
こうしておけば、最初の1列目はこれに合わせて貼ることができます。
まとめ
この下準備だけで、男二人で丸一日かかりました。半分は掃除。
- フローリングを貼る前に掃除する
- フローリングのレイアウトを考える
- 終わり側からの平行線を引く
フローリング貼りはかなり大変です。
特に私のケースはかなり高難度のフローリング貼りです。
「これをDIYっすか。。。笑」
と大工さんも言うレベル。爆
この21帖で丸2週間かかっても、まだ半分しか貼れていません。
無垢フローリングは製品のズレも非常に大きいので、
施工に時間がかかってしまいます。
次回はフローリングを綺麗に貼る方法を解説します。
つづきはこちら!
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