![【薪ストーブDIY】炉台の下地をケイカル板と石膏ボードで自作する方法を解説します。](https://diy-renovation.net/wp-content/uploads/2020/04/炉台自作-1024x576.jpg)
「薪ストーブの炉台を自分で作りたいなあ」
「なんとかして安く薪ストーブを導入したいなあ」
「既製品ではなくて、オリジナリティのある物を作ってみたいなあ」
この記事はそんな方のために書いています。
こんにちは。
築43年の中古住宅をDIYでリノベーションしているサクオ(@diy-reno1)です。
今回は炉台といって、薪ストーブを設置するための土台を作っていきます。
前回は薪ストーブの導入のために床を補強しました。
これで床から上を作っていく体制が整いました。
いきなりですが、私が自作した炉台をお見せします。
![](https://diy-renovation.net/wp-content/uploads/2020/04/IMG_2029-1024x768.jpeg)
炉台の作り方はググってもなかなか良質な情報がなく、
海外の動画をみたり、プロの方に聞いたり、自分で実験をしたりと
様々な試行錯誤をしました。
その末に完成したこの炉台の作り方を、今回から私が徹底解説します。
薪ストーブの炉台をDIYで自作する流れ
![薪ストーブの炉台を自作するのに必要なもの。](https://diy-renovation.net/wp-content/uploads/2020/04/IMG_3838-768x1024.jpg)
炉台を自作するのには結構な準備が必要です。
簡単にまとめると、
- 床下補強
- 炉台形状の決定
- 12mm厚の構造板の設置(オプション)
- 12mm厚の石膏ボードの設置
- 12mm厚のケイカル板の設置
- 枠木取りつけ
- シーラー塗布
- タイル接着モルタル
- タイル貼り
- タイルの目地入れ
という流れになります。
私は安上がりなタイル仕上げにしましたが、レンガや石を使うのもありです。
炉台の形の決め方
私はこれまでに薪ストーブのある家を2桁は見てきました。
その経験からすると、炉台は大きい方がいい。
炉台が大きい方が良い理由
- 薪ストーブ置き場に必要なのはストーブ本体だけではない
薪ストーブの近くには簡易な薪置場が必要です。
そして、当然このまわりは汚れます。
炉台の上にまとめてしまう方がフローリングを汚さず済みます。
- ストーブ正面のスペースが狭いとフローリングが汚れる。
正面のドアを開閉していると、結構その正面の床が汚れます。
最低50cmは正面を確保したいですね。
- 炉台が小さいと、まわりのフローリングが熱で縮みやすい。
私の場合は収縮しやすい無垢フローリングを使うので、
特に炉台の大きさには気を遣う必要があります。
よく1m四方くらいの炉台を見かけます。
あれは機能はしますが、ベストではありません。
ストーブ本体は壁から30cm以上離す必要あり
ストーブ本体を取り付けるには、
4cmの空気層を確保できる遮熱壁を設置する必要があります。
![薪ストーブの遮熱壁(炉壁)の後ろには4cmの空気層を設ける必要があります。](https://diy-renovation.net/wp-content/uploads/2020/06/7W6A3873-1024x683.jpg)
これは私が作った遮熱壁。
この通り4cm分の空気層をタイルの後ろに確保しています。
更に薪ストーブ本体をおく時は、
この遮熱壁から最低30cmはなさなければなりません。
遮熱壁は空気層を含むと、薄いタイル仕上げでも6~7cmの厚みがあります。
これを真面目にクリアするには、そこそこ大きな炉台が必要です。
薪ストーブに必要な炉台の大きさ
ストーブ本体の前後左右に30cmのスペース、更に遮熱壁分の約6~7cmを考えると、
最低でもストーブ本体の寸法+前後左右に37cmくらいのサイズ
がほしいところです。あくまで「最低で」です。
これに薪置き場スペース、正面にも余裕のあるスペースが必要と考えた結果、
私の炉台はこの形状になりました。
![炉台を自作するには、まず構造板を敷いて、水平を綺麗に出しながら、炉台に高さを出します。](https://diy-renovation.net/wp-content/uploads/2020/04/IMG_0173-1024x768.jpeg)
中央の小さな板が薪ストーブの大きさです。
最後にタイルを敷く際、タイルのL字カットが何箇所か必要な形状ですが、
そこは後でどうにかなるのでOK。
当然なから、この時点でどの薪ストーブを導入するかを決めておく必要があります。
炉台の下地を作る
薪ストーブの炉台下地を作る
炉台の形状が決まったら、まずは12mm厚の構造板を設置します。
既に床の水平が綺麗に取れているなら、構造板はとばしてもOK。
私の場合、水平は綺麗にとれていましたが。
しかし、リノベーションで使用するフローリングが19mm厚と結構高く、
フローリングと薪ストーブコーナーに段差をつけたかったので、
構造板を設置することにしました。
構造板の次は12mm厚の石膏ボードを設置します。
![薪ストーブの炉台を構造板、石膏ボード、ケイカル板を使って、DIYで自作します。](https://diy-renovation.net/wp-content/uploads/2020/04/IMG_0174-1024x768.jpeg)
石膏ボード用のチップソーがあると、丸ノコで一気に切れるので楽です。
なければカッターで地道にいけば大丈夫です。設置したらビスで固定しましょう。
私は心配性なので、つなぎ目をパテ埋めしました。
続いて12mm厚のケイカル板です。
![【DIY】薪ストーブの炉台の枠にはワンバイフォー材を使用します。](https://diy-renovation.net/wp-content/uploads/2020/04/IMG_0193-1024x768.jpeg)
ケイカル板は割れやすいので扱いには要注意。
ケイカル板は耐火ボードとも呼ばれ、火や熱に強いので、
薪ストーブまわりにはもってこいの素材です。
チップソーがなければ、手ノコで割と楽に切れます
![ケイカル板の楽で簡単な切り方。](https://diy-renovation.net/wp-content/uploads/2020/04/IMG_0194-768x1024.jpeg)
ただ、刃が死ぬので要注意。
ケイカル板もきちんとビスどめしましょう。
炉台の枠木を作る
枠木にはワンバイフォー材を使用します。
角のところは全て45度で切り落とします。
![](https://diy-renovation.net/wp-content/uploads/2020/04/IMG_0176-1024x768.jpeg)
45度どうしで繋ぎ合わせたら、角の90度を綺麗に出せます。
![45度どうしで木材を合わせる「留め」隙間なく作るのは難しいですが、これができるとプロっぽく見えます。](https://diy-renovation.net/wp-content/uploads/2020/04/IMG_0177-768x1024.jpeg)
45度に切った素材どうしを合わせるのを「留め」と呼びます。
ただ留めは隙間ができやすいので、
面倒なら90度どうしで合わせると楽だし確実です。
![](https://diy-renovation.net/wp-content/uploads/2020/06/IMG_3059-768x1024.jpeg)
仮置して綺麗にはまったら、全て縦斬りして、最終的な高さを揃えます。
![](https://diy-renovation.net/wp-content/uploads/2020/03/IMG_0412-1-1024x768.jpeg)
構造板12mm、石膏ボード12mm、ケイカル板12mm、モルタル4mm、タイル9mmで、
合計49mmに揃うように、ワンバイフォー材も49mmに切ります。
![薪ストーブの炉台の下地をDIYで作る方法を徹底解説します。](https://diy-renovation.net/wp-content/uploads/2020/04/IMG_0213-1024x768.jpeg)
枠木を設置したらそれっぽくなってきました。
枠木はまだ仮置です。
まとめ
いかがでしたか?
炉台の自作は表面には見えない部分の作業がほとんどです。
この影の部分をちゃんとやっておくことが、炉台を綺麗に仕上げるコツです。
ここまででかかった費用は1万円弱です。
次回からはタイルを敷いていきます。
続きはこちら
コメント
いつも楽しく拝見させていただいてます、
ワンバイフォーの枠木は何で止めているのですか、
森様
コメントいただきありがとうございます。
ワンバイフォー材は皿取錐で穴をあけてから、軽天ビスで軽天に固定、ダボで穴を埋めています。
私もこれは悩みましたが、結果的にこれで上手くいきました♪
参考にさせて
頂いてます。
タイルは、
セラミックタイルでしょうか?
タイルなら何でもいいと
言うわけでは、
ないですよね?
コメントいただきありがとうございます。
使用したタイルは陶磁器っぽい感じのものでした。
熱に耐えられるものなら何でも良いかと思います^^