「古い和室をフローリングに貼り替えたいなあ」
「畳を取除いたはいいけど、その後どうやってフローリングにするの?」
この記事はそんな方のために書いています。
今回のステップは和室をフローリング仕上げで洋室化するのに必須の手順です。
前回、板の間と縁側にフローリングの下地を作りました。
今回は残りの空間の下地を作っていきます。
ちなみに、工事を始めた段階からここまでぴったり3週間です。
週6で朝から晩まで作業しているとはいえ、なかなかの好ペースです。
今回の作業後はこうなります!これで床の高さが全て揃います!
![](https://diy-renovation.net/wp-content/uploads/2020/03/IMG_9870-1-1024x768.jpeg)
が、実は予想以上に苦戦しました。
根太と断熱材と構造板のレイアウト
ではまず材料から。
必要な材料は12mm厚の909mm×1818mm構造板、根太に使う角材、断熱材です。
以下のようなレイアウトです。
![畳下に根太を設置して、12mmの構造板を貼る。
これで和室をフローリング化する下地を作ります。](https://diy-renovation.net/wp-content/uploads/2020/03/床梁イメ0字.001.jpeg)
根太用の角材は17mm×40mmを使いました。
30×40を使いたかったのですが、
最終的な床の高さの事前計算を大幅に間違えており、
30×40では前回作った床と高さが揃わなくなるので、
泣く泣く17×40を採用することになりました。泣
というわけで、303mm間隔で目印をつけて、根太用の角材を仮並べしていきます。
![和室の畳を取り除いて、フローリング化するための下地を作る方法を解説します。](https://diy-renovation.net/wp-content/uploads/2020/03/IMG_9786-1024x768.jpeg)
リノベーションの一番最後にフローリング材を貼るときは、
この根太と垂直に交わる方向にフローリング材の長手を置きます。
根太とフローリング材は平行にはできません!
フローリングの希望の向きに応じて、根太の方向も考える必要があります。
仮置ができたら、ビス用の下穴を開けます。
17mm角材は下穴なしでビスをうつと割れます。
![](https://diy-renovation.net/wp-content/uploads/2020/03/IMG_9817-1-1024x768.jpeg)
びっくりしたのは、床(畳下の板)の高さがバラバラなので、
ただ真っ直ぐな木材を置いても水平が取れません!
2〜3mmのベニヤを40mm×40mmくらいに切って、
スペーサーとして使いながら水平をとります。
![畳下に新しく根太を設置し、
水平を綺麗にとります。](https://diy-renovation.net/wp-content/uploads/2020/03/IMG_9792-1024x768.jpeg)
同一根太上の水平だけでなく、隣の根太との水平も忘れずにとります。
「お前の目は節穴か!?」と言いたげな大きな穴は塞いでおきます。
![](https://diy-renovation.net/wp-content/uploads/2020/03/IMG_9811-1024x768.jpeg)
畳下の隙間をコーキングして埋めてもOKです。
![](https://diy-renovation.net/wp-content/uploads/2020/03/IMG_9812-768x1024.jpeg)
根太をビスで取り付けられたら、構造板を仮置きしてサイズを確認。
必要であれば構造板を切っておきます。
構造板どうしの間には必ず1mm~2mmの隙間を作ること!
床鳴りの原因になります。
実際にこのケースでも後になって床鳴りが発生し、
2枚ほど再び取り外して丸ノコで再加工する羽目になりました。
補強を兼ねて、念の為に、この青丸の位置にも根太を追加しました↓
![畳下に根太を取り付けたら、12mmの構造板で捨て貼りを作ります。](https://diy-renovation.net/wp-content/uploads/2020/03/IMG_9821-1-1024x768.jpeg)
根太の間に断熱材をはる
断熱材ですが、今回は根太が17mmの高さしかないので、
20mm厚〜のスタイロフォームが使えません。
そこで代わりに見つけたのがこちら。
![ザ・スリムという断熱材を床下の断熱DIYで使います。](https://diy-renovation.net/wp-content/uploads/2020/03/IMG_9796-768x1024.jpeg)
その名も「ザ・スリム」
「スリムだから、使い方はあなた次第」
うん、採用!これでいきます。
名前の通り10mm厚なのでとってもスリムです。
というか、かなりリサーチしたんですけど、これ以外に選択肢がありません。
この断熱材は簡単にカッターで切れます。
![](https://diy-renovation.net/wp-content/uploads/2020/03/IMG_9793-1024x768.jpeg)
仮置きしてみました。いい感じです。
![ザ・スリムを床の下地に設置しました。](https://diy-renovation.net/wp-content/uploads/2020/03/IMG_9797-768x1024.jpeg)
ここで、アルミシートも使ってみたらと友人に提案されたので、
思い切って採用することに。
ザ・スリムは高性能だと謳っていますが、さすがに薄いしどこか心寂しいので、
アルミシートを両面テープで貼り付けてみました。
![アルミシートの断熱材を床下地に貼る](https://diy-renovation.net/wp-content/uploads/2020/03/IMG_9810-1-1024x768.jpeg)
隙間はアルミテープを使って塞ぎました。
なんだか気持ち心強い。
![アルミシートの根太の間に設置して断熱材を補強します。](https://diy-renovation.net/wp-content/uploads/2020/03/IMG_9822-1024x768.jpeg)
アルミ断熱材の注意事項
断熱材というとグラスウールやスタイロフォームが代表的です。
正直、アルミシートの活用は想定外でした。
![](https://diy-renovation.net/wp-content/uploads/2020/03/IMG_9846-1024x768.jpeg)
アルミは熱の移動を遮断するというより、熱を反射するイメージです。
つまり、空気層と接していないと熱を反射できません。
空気層なしだと、所詮アルミなので熱をガンガン通します。
ここは注意が必要です。
それさえ分かっていれば、薄いし、加工は簡単だし、コストも低いので
断熱補助には良いです。
完成!床の高さが揃いました!
根太敷きから始まったこの作業には予想以上に苦戦。
21畳分の作業を終えるのに合計2週間かかりました。
4日くらいは2人がかりでやったのに関わらず!
ひどい日は、朝から晩まで作業して2畳分しかできないこともありました。
苦労はあったものの、なんとか仕上がりました。
![畳を取り除いた和室に構造板で捨て貼りをして、フローリング下地をつくります。](https://diy-renovation.net/wp-content/uploads/2020/03/IMG_9870-1-1-1024x768.jpeg)
この下地へのフローリング貼りについてはこちらからどうぞ!
極上の無垢フローリングを貼ります!
床の下地作りで苦労した点
なぜこんなシンプルそうに見える作業に2週間もかかってしまったかというと、
- 断熱材の準備に時間がかかったこと
断熱材とアルミシートを同じサイズに切って、
両面テープやビニールテープでとめる作業にかなり時間が取られました。
しかも、この作業が絶望的に面白くなかった!
- 根太の水平がなかなか綺麗に取れなかったこと。
水平は全部ドンピシャでとっていましたが、途中から縦方向の水平をとったら
横方向では水平にならないという事態になり、その案配を調整するのに
非常に手間がかかりました。
- 根太を敷いてから断熱材を入れるのは効率が悪かった
というのは、綺麗に切った断熱材が一発で入ることは稀で、
カッターで度々調整する必要があり、これにまた時間がかかりました。
- 途中から断熱材を入れながら根太を敷いたら、かなり効率が上がったので
最初からこうすれば良かったです。
以上のような問題はあったものの、
最終的には全部綺麗に水平がとれて、床の高さも全て綺麗にそろいました。
とりあえず満足です。苦労したものの重要な局面を一つ乗り切りました。
次回からは作業を天井に移します。
まずは梁の研磨と塗装です。
つづく↓
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