「モルタルでタイルを貼りたいけど、どうやったらいいの?」
「タイルを貼るのに、モルタルと接着剤とあるけどどっちがいいの?」
この記事はそんな方のために書いています。
こんにちは。
築43年の中古住宅をDIYでリノベーションしているサクオ(@diy-reno1)です。
タイルを貼るのは最もワクワクする作業の1つです。
それ故に、失敗したくない!
そこで、今回はDIYでリノベーションをしている私が
タイルを綺麗に貼る方法を解説します。
前回はタイルをカットする方法を解説しました。
この続きを行っていきます。
タイルを貼るには接着剤?モルタル?
タイルを貼るには接着剤とモルタルの2つの方法があります。
それぞれのメリット・デメリットを挙げます。
タイル用接着剤のメリット・デメリット
接着剤(変性シリコン)
メリット
- パッケージを切ってすぐに使える
- 自分で混ぜる必要がない
- 捨てるのも簡単
デメリット
- モルタルよりコストがかかる
- 変性シリコンは耐熱90度までと熱にそこまで強くない
- 臭いがキツイ
- 一度開けたら使い切る必要あり
タイル接着用モルタルのメリット・デメリット
タイル接着用モルタル
![タイル用モルタルと接着剤、それぞれのメリット・デメリットを解説します。](https://diy-renovation.net/wp-content/uploads/2020/05/IMG_1530-1024x768.jpeg)
メリット
- 低コスト
- 熱に強い
- 少量だけの使用が可能
- 無臭
デメリット
- 自分で水と混ぜる必要がある
- 硬化した余りが手軽に捨てられない
- 一袋で20kg~25kgあるので、小さなスペースには不向き
私がモルタルでタイルを貼る2つの理由
私の場合、
- 炉台と炉壁で、4.3平米と広めの面積を施工するため、モルタルの方が低コスト
- 薪ストーブまわりで熱に弱い変性シリコンが使えない
以上の2点からモルタルを使用します。使用した接着モルタルがこちら。
価格:1,650円 | ![]() |
床はもちろん、壁でもがっちり接着できます。
4mm厚でぴったり4.3平米いけました。
モルタルを混ぜる
まずはモルタルを水と混ぜるところからスタート。
![タイル用のモルタルに水を入れて、DIYでタイルを貼る。](https://diy-renovation.net/wp-content/uploads/2020/05/IMG_1547-1024x768.jpeg)
少量のモルタル→水→モルタル追加→硬さを見ながら水を追加
という手順だと比較的ラクに混ぜられます。
水は一気に入れすぎないこと。
漆喰の時と同様に、厚手のビニール袋を使うと掃除も楽です。
モルタルは漆喰よりも高密度ですが、ゴム手袋+手、小さめのスコップ等を駆使すれば、
撹拌機なしでも十分いけます。
目指す硬さは、濃いめのシェイク、パンのドウくらいです。
モルタルがだいたい練れたら、
養生テープを貼ったコテ台に乗せて、コテで再度こねます。
![【DIY】モルタルでタイルを貼る方法](https://diy-renovation.net/wp-content/uploads/2020/05/IMG_1539-2-768x1024.jpeg)
ダマが残らないようにしましょう。
モルタルでタイルを貼る
ケイカル板下地の調整
![ケイカル板の下地を調整して、モルタルでタイルを貼ります。](https://diy-renovation.net/wp-content/uploads/2020/05/IMG_1226-1-1024x769.jpeg)
木枠を忘れずに養生。
モルタルの高さ4mmよりも上にテープの端が来るようにしましょう。
ケイカル板のつなぎ目や隅の大きな隙間はパテ埋めしてあります。
![]() | 価格:922円 |
ホームセンターで売っているパテは練り込み済みで、少量なのに高い。
そこで、自分で錬るタイプのこちらが安くてオススメです。
私が調べて使った中では抜群のコスパ&性能です。
モルタルのドライアウトを防ぐために、
ケイカル板には吸水調整剤を塗布してあります。
詳しくはこちら。
モルタルを塗ってタイルを貼る
いよいよ、墨付けした下地にタイルを貼っていきます。
![モルタルでタイルを貼る方法](https://diy-renovation.net/wp-content/uploads/2020/05/IMG_1543-1024x768.jpeg)
私は漆喰塗りで使った普通のコテと自作した4mm塗れる君で平らに塗れましたが、
これは結構難易度が高い。
![モルタルでタイルを貼る方法](https://diy-renovation.net/wp-content/uploads/2020/05/IMG_2035-768x1024.jpeg)
一番簡単に平らに塗る方法は、くしゴテを45度に持ってモルタルを塗る方法です。
これなら初心者でもそこまで難しくありません。
タイルを設置したら、ゴムハンマー等でポンポン叩いて圧着させます。
![モルタルでタイルを貼る方法](https://diy-renovation.net/wp-content/uploads/2020/05/IMG_1554-1024x768.jpeg)
平らでないようなら、バールを使ってタイルをはがし、モルタルを再度調整します。
タイルの間にはこうした目地用のスペーサーを使います。
![タイルとタイルの間にはスペーサーを使います。](https://diy-renovation.net/wp-content/uploads/2020/05/IMG_1821-1-1024x768.jpeg)
私はこの2mmスペーサーを使いました。
隅はこれくらいあいています。
![タイルと枠木の間には数ミリのスペースを作ってあります。](https://diy-renovation.net/wp-content/uploads/2020/05/IMG_1835-1-1024x768.jpeg)
後で目地入れするので問題なしです。
というわけで完成しました。
![【DIY】炉台にモルタルでタイルを貼る方法](https://diy-renovation.net/wp-content/uploads/2020/05/IMG_1838-1024x768.jpeg)
この状態で1日放置して、モルタルを硬化させたら、次は目地入れです。
タイルに目地を入れる
今の状態ではタイルとタイルの間に隙間があるので目地を埋めます。
使うのはこちら。
![タイルの目地材をDIYで使ってみる。](https://diy-renovation.net/wp-content/uploads/2020/05/IMG_1843-768x1024.jpeg)
詳しい方法はこの動画が最強です。
目地材をばーっと流し込んだら、この通り真っ黒になり、よぎる不安!
![DIYで貼ったタイルに目地入れする。](https://diy-renovation.net/wp-content/uploads/2020/05/IMG_1850-1024x768.jpeg)
表面が乾いてきたら、水でしぼったスポンジで軽く拭いていくと、
良い感じでタイルが姿を現し始めました。
これはいいぞ。
![炉台のタイルに目地を入れる](https://diy-renovation.net/wp-content/uploads/2020/05/IMG_1861-1024x768.jpeg)
拭きながら、バケツの水でスポンジの汚れを落としてやります。
![目地入れにはスポンジを使います。水が汚れるので、何回か目地を拭き取ったら水を交換しましょう。](https://diy-renovation.net/wp-content/uploads/2020/05/IMG_1860-1024x768.jpeg)
水も定期的に交換しましょう。
というわけで完成しました。
![](https://diy-renovation.net/wp-content/uploads/2020/05/IMG_1874-1024x768.jpeg)
2mmで綺麗に入りました。
![薪ストーブ用の炉台に、DIYでタイルを貼ってみた。](https://diy-renovation.net/wp-content/uploads/2020/05/IMG_1866-1024x768.jpeg)
翌日、更に水拭きすると、表面の汚れがとれて綺麗になります。
まとめ
これにて、タイル貼りは完了し、炉台も完成しました。
振り返ってみると、一番難しかったのは、
最初のタイル配置図の作成とグラインダーでのタイルカット。
あとはいくつかのコツはあれど、
そこまで作業自体はテクニカルな内容ではありません。
この配置図作成と計画に時間をかけたからこそ、
こうして上手くタイル貼りができたのだと思います。
やっぱり何事も準備は大切です。
次回からは炉壁の製作に入っていきます。
つづく
コメント
とてもステキです!
質問させてください。目地材が一般的なもので、耐熱や耐火のものでないようにお見受けしましたが、大丈夫なのでしょうか。
私は、今、薪ストーブの炉台を作っているところで、表面はタイルの予定でインターネット検索をしたところ、こちらを見つけて、じっくり読ませていただきました。目地もモルタルかなぁ、、と、私は考えていたのでした。
コメントいただきありがとうございます!
最初は私もその心配をしました。とはいえ、私の炉台はどれだけ燃やしてもタイル表面がほんわり温かくなる程度で、使用した目地材の主原料も砂とセメントだったので、よっぽど大丈夫かなと思いました。
実際に1年使っていますが、特に異常はありません。
モルタルも考えましたが、やはり一旦硬化してしまうと綺麗にするのが難しいので私は目地材推しですね〜
ありがとうございます!
目地材の原料をチェックして選んでみます!
ほんとにいろいろ、参考にさせていただきます。
ケイカル板にプライマーしてからのモルタルでタイル接着…のところなど、やってしまう前にこの記事と出会えて、良かった!
さらによくよく読ませていただきながら、この冬に火入れを目標に少しづつ作業をしています。。
そう言っていただけて発信者としては嬉しい限りです。
当ブログは不定期更新ではありますが、つい先日、薪ストーブ設置完了までなんとか記事にしましたので、もしよろしければそちらもご覧ください。
まだまだ大変な作業がつづくと思いますが、どうか安全にはお気をつけください。また何かありましたらお気軽にコメントくださいませ^^