「薪ストーブを安く置きたいから、炉壁を自作したいけど、どうやるの?」
「炉壁って、そもそもどういう仕組なの?」
この記事はそんな方のために書いています。
薪ストーブって憧れますよねえ。
私もそう思って、このところは薪ストーブの導入準備にいそしんでおりました。
前回はタイル仕上げで炉台を完成させました。
こちらが完成した炉台です。
だがしかし!
薪ストーブ導入に必要な準備はこれだけではありません。
安全上の理由から炉壁も必要です。
今回からは壁にその炉壁を作っていきます。
薪ストーブの炉壁とは?
薪ストーブには炉台に加えて、炉壁も必要です。
炉壁とは薪ストーブの熱を家の壁に伝えないようにするためのもの。
遮熱壁と呼んだりもします。
こちらは以前にも紹介した、私が住んでいたカナダの家。
この薪ストーブを囲っている黒い壁が炉壁です。
この家について、詳しくはこちら。
炉壁について、実は日本でも既製品が出回っているのですが、
せっかくならオンリーワンな炉壁を作ってみたいので、
炉台同様にこちらも自作します。
炉壁なしの危険性
炉壁がない状態では、薪ストーブの熱が壁や柱に直接当たります。
これが長期間に渡って続くと、低温炭化現象と言って、
100度以下の温度でも木材が突然発火する現象が起こりえます。
これは火災の原因になります。
薪ストーブを安全に運用するためにも、炉壁は必ず作っておきたい設備です。
炉壁の下地を作るのに必要なもの
炉壁の自作に必要な資材を紹介します。
- 軽天スタッド 40mm×45mm
- 金属用ホルソー
- ケイカル板12mm厚
- 軽天ビス
軽天スタッドをカットする
軽天はホームセンターで買えます。
カットサービスをやっている大型の店舗なら、購入時に切ってもらうことができます。
しかし、それがコロナでサービス中止とな!
仕方ないのでディスクグラインダーで自分で切ります。
丸ノコ同様に、ディスクグラインダーも刃が跳ね返されるキックバックを起こすので、
切れ端が必ず落っこちるように切りましょう。
安全にさえ気をつければ、切ることそものは難しくありません。
こちらの切断砥石をグラインダーに装着すれば軽天なんてスパスパ切れます。
しかも安い!
軽天をビスで壁に取り付ける
切った軽天には片面だけ、ホルソーで穴をあけておきます。
軽天ビスは短いので、片側に穴をあけておかないと、
下地まで届きません。
穴があいたら、軽天ビスで下地に取りつけます。
軽天の間隔は300mmほど。
水平がきちんと取れているかも確認しておきましょう。
軽天ビスは貫通力が強いので、軽天のような金属でも固定できます。
軽天にケイカル板を取り付ける
下から空気が抜けられるように、15mm厚の板を下に置いて隙間を確保。
軽天の上からケイカル板を取りつけます。
こちらも軽天ビスを使用します。
軽天とケイカル板の間に隙間ができやすいので、
何度かビスを出し入れして、両者を完全に密着させましょう。
もう片方の広い面も同様です。
というわけで、これで下地が完成しました。
ケイカル板の仕上げ方法
私はタイルを貼りますが、それ以外だと
- 石パネルを貼る
- 珪藻土や漆喰を塗る
- そもそも、今回の手順を踏まずにレンガを積む
という方法が思いつきます。
何かを貼るにしても、塗るにしても、ケイカル板は水分を吸い上げてしまうので、
吸水調整剤の塗布はした方が良いですね。
まとめ
というわけで、今回は炉壁の下地作りでした。
次回はタイル貼りを行っていきます。
なんと、プロでも難易度が高いと言われるヘリンボーン貼りに挑戦していきます。
先に結果を言ってしまうと、試行錯誤の末、私はヘリンボーン貼りを完全に攻略したので、
次回は徹底解説記事を書きます。
乞うご期待!
続きはこちら
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