「薪ストーブに煙突をつけたいけど、どうやればいいの?」
「古民家での煙突の壁抜きってどうやるの?」
この記事ではそんな悩みを解決します。
こんにちは。
築43年の中古住宅をDIYでリノベーションしているサクオ(@diy-reno1)です。
今回は薪ストーブ室内側の煙突取り付けについて解説します。
準備
前回は煙突の設置計画とパーツの仕入れを行いました。
さて、我が家の現状の薪ストーブコーナーはこんな感じです。
部屋全体の壁は漆喰で仕上げられているのですが、この箇所だけは最低限の仕上げのみ。そう!煙突工事のためです。
この部分に煙突を通していきます。
この脆そうな土壁でどうやって煙突全体の重量を支えるのか?
というのが最大の悩みでした。
解決策として、支えとなる下地と木枠を作ることにしました。
古い土壁をはがして、壁に穴をあける
では作業にどしどし入って行きましょう!
土壁を取り除く
まずは土壁の表面を剥がして、竹の下地をむき出しにします。
左右の柱と、柱の間を走る貫という木材には、30mm x 40mmの角材を取り付けました。後に煙突の木枠を固定するために使います。
そして、竹の下地を乗り除きます。
こんな引廻し鋸で、竹と竹の間に刃を入れながらギコギコと切っていきましょう。
外壁のトタンの下地となっている木材も一緒にカットします。
煙突を屋外に取り付けるための下地を入れる
忘れがちですが重要なポイントです。
この段階で煙突を外に取り付ける時のための下地を壁内に仕込みます。
この後室内側の作業が終わったら、室外側の煙突を取り付けていくわけですが、このときに強化眼鏡板や壁面取付金具といったパーツを外壁に取り付けます。こんな感じです。
ここで「あれ?ビスが効かない!固定できない!」
とならないように、眼鏡石の木枠+αで適当な木材を壁の中に流しておきましょう。
煙突用の穴を壁にあける
木枠が配置できたら、いよいよ壁に煙突用の穴をあけていきます。
理想を言えば、ハンマードリルと煙突用の直径150mmくらいのホールソーがあると完璧なのですが!!
普通のDIYヤーはそんなもの持っているはずがないので、鉄工用ドリルビットで円状に穴を開けてがんばります。
いい感じにできました。
(すみません、私はホルソーとハンマードリルを使わせていただきました…)
メガネ石を壁にはめこむ
壁に穴をあけられたら、次はメガネ石をはめ込みます。
メガネ石とは煙突の熱を壁に伝えないようにする断熱材みたいなものですね。
大きさの割に結構軽い!
メガネ石ははめ込むだけではズレやすいので、穴内側の側面から木枠に向かって、90mmか120mmくらいのビスを打って、メガネ石をしっかり固定します。
穴を外から見るとこんな感じです。
室内側の煙突組み立て
あとは煙突を通しながら、室内側のパーツを組み立てていきます。
メガネ石と煙突の間には微妙な隙間ができるので、グラスウールの断熱材を入れて塞ぎます。
幸い、天井に断熱材を貼ったときの余りがあったので、ここで活用します。
グラスウールは不燃材なので燃えることはありません。
壁貫通部については、二重煙突、グラスウール、メガネ石が最終的な構成です。二重煙突の外側はそこまで高温にならない上に更にメガネ石があるので、防火上はまず問題ないでしょう。
煙突室内側の完成
こうして室内側の煙突ができあがりました。
煙突が斜めにならないように水平器をチェックしながら、ストーブの位置も調整します。
ちなみに外側はこんな感じです。
この記事の作業だけでほぼ1日かかりました。
穴や隙間はコーキングでぱぱっと塞いじゃいましょう!雨が入ると厄介ですからね。
次の日に作業を持ち越すときは、何かを煙突に突っ込んで、動物等が入らないようにしておきましょう。
なんせ私はコウモリに侵入されましたから!(この家ではないですが)
煙突貫通部まわりの壁を仕上げる
室内側の煙突工事は無事できたので、まわりの壁もぱぱっと仕上げていきます。
断熱材(スタイロフォーム)を隙間に貼る。
アルミシートが余っていたので、適当に貼り付けました。
4mm(だったと思う!)のケイカル板を貼り付けて、
隙間やビスをパテで処理。
あとは漆喰できめます。
漆喰の塗り方はこちらの記事からどうぞ!
次回は外側の煙突をつけていきます。
ちゃんちゃん
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