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私が住んでいたカナダはDIY大国と言っても差し支えないくらいDIYが普及していました。
ところが日本に帰ってきてみると、DIYはそこまで一般的ではありません。
確かに一昔前と比べると、自分の手で何かを作ろうという機運は
高まってきている感じはしますが、それでもまだ人気があるとは言えません。
今回は、日本ではなぜDIYがポピュラーにならないのかを考察してみました。
※ここでのDIYとは、家づくりだけでなく、家具や小物づくりも含みます。
安く買える既製品がたくさんある
日本には100均やニトリにイケアと、そこそこ良いものをリーズナブルな価格で買える店が揃っています。オンラインで買っても発送が早い!
よっぽどのこだわりがない限り、大抵のものは買うことで解決できます。
自分でわざわざ作ろうという発想には至りません。
私が住んでいたカナダの田舎なんて、アマゾンで買っても配達まで最短1週間かかりますからね。2000kmくらい離れた倉庫から出荷されるので。
イケアなんて、あの馬鹿でかい国に13店舗しかありません。
100均ならぬ1$ストアーのクオリティの低さも筋金入りです。
あれは1$払ってゴミを買うのも同然です。
これなら簡単なものなら自分で作ったほうが早いとなる訳です。
時間がない
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DIYはあまり手軽な趣味ではありません。
材料と道具の購入、運搬、準備、作業、片付けとかなり時間と手間がかかります。
それに、疲れるし汚れます。
日本人は仕事で忙し過ぎるので、この時間と手間を捻出するのは簡単ではありません。
一方で、カナダ人はもっと時間にゆとりがあります。
私が一緒に働いていたカナダ人は全員定時ぴったりに来て、秒針が12に来た瞬間に帰ります。
なんなら10分くらい前から帰る準備を始めます。これが普通です。
日照時間が長いので、アフターファイブでも十分作業できます。
もちろん休日はしっかりありますし、長期休みも簡単にとれます。
カナダ人は時間が取りやすいからこそ、DIYもしやすいのです。
というか日本人が働きすぎです。
作業スペースがない
DIYをする上で必要な物の1つが作業スペースです。
カナダやアメリカの家の多くにはガレージがあり、その中でDIYができます。
家そのものも大きいですね。こちらではカナダのとある大きな家を紹介しています。
日本の住宅は、賃貸はもちろん、田舎の戸建てですら、
海外のそれと比べるとずっと小規模です。
日本の一般的な住宅の中で、DIY用の作業スペースを用意するのは
簡単ではありません。
私も今回のDIYリノベーションが完了したら作業空間がなくなるので、
決して他人事ではありません笑
日本の建物は構造が複雑で工事が難しい
これは建物に限った話です。
日本の建物の多くは在来工法で作られています。在来工法には経験と技術が必要で、
これをDIYで行うにはかなりハードルが高い。
特に和室は素人がDIYで作るなんてまず不可能です。
最初からプロに頼もう、という話になります。
一方で、カナダやアメリカの建物はツーバイフォー工法に基づいて作られています。
ツーバイフォー工法は材料も方法も規格化されているので、
素人でもマニュアルに沿えばそこそこの建物を作ることができます。
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情報リソースが限られている
カナダとアメリカだけで人口は3億6000万人、世界の英語人口は15億人と言われていますから、それだけ日本語の情報量と大きな差があります。
例えるなら、日本語で1の情報が得られるところ、英語なら10の情報を手に入られる訳です。
私もDIYの作業をしていて、ググることがあります。
でもちょっとマニアックな情報だと日本語ではもう答えが見つかりません。
ところが英語でググると簡単にその答えが見つかることがよくあります。
分からないことだらけだったら、DIYをやる気も失せます。
まとめ
簡単にまとめると、日本人は忙しくて場所も情報も限られていますが、
安くて良い物が簡単に手に入る便利さがあるということになります。
別に私は「日本がダメだ」なんていうつもりは全くありません。
日本には日本の、海外には海外の事情があります。
ただ、私は海外の良いところは自分のライフスタイルにも
どんどん取り入れていきたいと考えていて、DIYはそのうちの1つです。
大変なことも多いですが、それを乗り越えて、
自分の好きなものを自分の頭と手で創り上げる喜びは格別です。
当ブログでは引き続き、DIY関連の情報を発信していきます。
皆様、今後もよろしくお願いします。
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