長押と鴨居をDIYで撤去する方法

【DIY】長押と鴨居をDIYで安全に撤去する方法を解説します。

長押なげし鴨居かもいって何?」

「和室のリノベーションは長押と鴨居を撤去するところからって聞くけど、実際どうやるの?」

長押なげし鴨居かもいって撤去するのに何が必要なの?」

この記事はそんな方のために書いています。

こんにちは。

築43年の中古住宅をDIYでセルフリノベーションしているサクオ(@diy-reno1)です。

和室や古い家をリノベーションする時に、
まず必要なのが長押や鴨居の撤去です。

しかし、

「撤去しようにもやり方が分からない」
と感じてしまう方がほとんどではないでしょうか?

今回は長押と鴨居を撤去する具体的な方法を、
実際に21帖の空間をリノベーションした私が解説します。

さて、前回はリノベーション全体の見通しを立てました。

今回からは、いよいよDIYリノベーションスタートです!

そもそも長押とは?

和室の壁で賞状が立ててある箇所って分かりますか?

あれが乗っているのが長押です。

我が家でいうと、こうした側面は全て長押です。

近くで見るとこんなイメージです。

この長押ですが、こんな仕組みになっています。

表面からは見えませんが、長押の裏側から、
釘で後ろの下地に固定されています。

この長押裏と壁の間に、ゴミや虫が貯まるんですよねえ。
それもあって私は撤去することにしました。

長押は装飾的な意味合いが強く、
建物の構造や強度には全く関係ありません。

鴨居とは?

襖が左右に動く際に、
レールとして機能する溝がある箇所を敷居しきい鴨居かもいと呼びます。

襖の下側を敷居、上側を鴨居と呼びます。

簡単に言えばレールですね!

和室の壊してはいけない場所

単純に壊すと言っても和室を闇雲に壊して良い訳ではありません。

現役の大工さんや設計士さん曰く、在来工法で建てられたこのような和住宅では、
柱と筋交いは壊してはいけません。

建物そのもの強度が落ちてしまいます。

筋交いというのはXや/状になっている構造のことです。

適切なプロセスを踏めば、柱を取り除けるケースもありますが、
専門的な計算や技術が必要なので、このリノベーションではやりません。

言い換えれば、それ以外の長押なげし鴨居かもい吊束つりづか廻り縁まわりぶち、壁×2は取り除いても大丈夫
ということで、ここでは長押と鴨居を取り除いていきます。

長押と鴨居をDIYで撤去する
長押を鴨居をDIYで撤去する

※壁について、最近の住宅では壁も構造上重要な役割を果たしていることもあるので
要注意

DIYで長押と鴨居を撤去するのに必要なもの

バール


リノベーションの撤去作業全般でバールは必須です。

素材を剥ぎ取ったり、釘を抜いたりと大活躍します。

様々なサイズがありますが、住宅のDIY程度なら600mmで十分。
防災用としても使えそうです。

女性の方はもうワンサイズ小さいほうが良いかもしれません。

DIYなら絶対に持っておくべきツールです。

金槌

金槌もDIYでは絶対に必要なツールです。

バールのL字直角部分を叩いて、
バールの先端を素材と素材の間に食い込まる、なんていう使い方もします。

片側に釘抜きが付いていると便利です。

手ノコ

手ノコもDIYでは必須です。

現役大工さんの意見と、色々使った自分の経験からすると、
上記のゼットソーが一番使いやすいです。

面白いくらい楽に速く切れます。
丸ノコと併用できれば尚良し!

長さは265mm程度で十分。

見た目もプロっぽくて◎

防塵マスク

リノベーションの解体工事では、
とんでもない量のホコリやゴミが出るので絶対に必要です。

通常のマスクはNG。

防塵マスクは、ディスクグラインダーを使用する時にも必要です。

ゴーグル


作業によってはゴーグルもしたほうが良いです。

砂壁や吊り天井の撤去など、
特に埃やゴミが出る作業では必須です。

ゴーグルほど防塵ではないですが、
作業用保護メガネ+キャップ帽というのもありです。

安全靴

DIYでリノベーションをしていると材料が落ちてきたり、
釘を踏んだりと、実際の作業場はハザードだらけです。

安全靴を履いていて良かったと思えることが何回もあったので、
必ず履きましょう!

長押と鴨居をDIYで撤去する方法

さて、いよいよ壊していきます。

前もって、欄間らんまと畳は外しておきましょう。
畳は隅の隙間にマイナスドライバーねじ込んで持ち上げれば簡単に上がります。

私の場合、欄間がどう頑張っても外れなかったので、
長押と鴨居を取り除いた後で撤去しました。

欄間は貴重なので、念の為に保存しておきます。

和室の長押と鴨居をDIYで撤去する

赤線
手ノコや丸ノコを使って、この部分を切ります。

その際、柱から長押の裏側にボルトが伸びていることがあるので、
柱から200mmくらい離れたところで切るようにします。

下地を傷つけないように若干浅めに切りましょう。

丸ノコを使うと作業スピードが一気に上がりますが、
丸ノコは大変便利な一方で危険な工具でもあるので、本当に注意してください。

初めての方は適当な材料を切って慣れてから、取り掛かることをおすすめします。

青線
長押に切り目を入れたら、バールを長押上部の隙間からねじ込んで、
長押を剥ぎ取っていきます。

テコの原理のようにして、バールを使うと
効率よく楽に作業できます。

長押裏は手抜き工事?

長押の裏側はこの通り壁がありません。

ブレーンを務めてもらっている大工さん曰く、
表面に出ない場所の仕上がりはこんなものらしいです。

この長押裏を補修するのに意外と苦戦しました。

最初はモルタルでやって大失敗しましたが、
パテでやり直したら、上手くいきました。

あと、長押を剥ぎ取ったことで、その下地の角材がどうしても
ダメージを受けてしまいます。

柱の左の角材は綺麗に残っていますが、
右側は表面がえぐれています。

長押の構造上仕方ないことですが、
なるべく綺麗に作業したいところですね。後で板でも貼ろうかな。。。

和室の長押と鴨居をDIYで撤去しました

という訳でこんな感じで、長押を鴨居を撤去できました。
次は吊束と天井を取り除きます。

続きはこちら↓

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