「木工作品をよりプロっぽく仕上げたいなあ」
「ビスをうった後がカッコ悪いから、ここをクールに見せたいなあ」
この記事はそんな方のために書いています。
こんにちは。
築43年の中古住宅をDIYでリノベーションしているサクオ(@diy-reno1)です。
DIYで木工作業をやっていると、最初の頃は作った作品に
手作り感というか素人感がどうしても出てしまいます。
![](https://diy-renovation.net/wp-content/uploads/2020/03/IMG_9789-1-1024x768.jpeg)
それはそれで味があって良いのですが、
せっかくならプロみたいにかっこよく仕上げたい!
今回は素人でも製作物をプロ風に仕上げる秘訣を1つ紹介します。
素人でもプロ風に木工をする秘訣
結論から言うと、皿取錐と埋木錐を使うと仕上がりが一気にプロっぽくなります。
こちらが家具量販店の棚。
![皿取錐を使った家具](https://diy-renovation.net/wp-content/uploads/2020/03/IMG_0639-1024x768.jpeg)
続いてこちらは、イタリアの高級家具カッシーナのテーブル脚部。
![皿取錐を使った家具](https://diy-renovation.net/wp-content/uploads/2020/03/IMG_0700-1024x768.jpeg)
多少の違いはあれど、素人感や手作り感は全くありません。
実はこれ、両方とも皿取錐を使用しています。
皿取錐の使い方
こちらが皿取錐。こんな感じで下穴あけと皿取を同時にできて、
ビスが綺麗に収まります。
![皿取錐を使って、DIYで作る作品をカッコよく仕上げてみましょう。](https://diy-renovation.net/wp-content/uploads/2020/03/IMG_0653-1-1024x768.jpeg)
参考用に皿取錐で下穴、ドリルで下穴、下穴なしで、ビスを打った場合を比較してみました。
![皿取錐、ドリルで下穴、下穴なしでビスを打った比較。](https://diy-renovation.net/wp-content/uploads/2020/03/IMG_0662-1-1024x768.jpeg)
左2つはバリが出てしまっていますが、
皿取錐を使ったところはビスが綺麗に収まっています。
埋木錐の使い方
続いて、こちらが埋木錐。木材からダボを切り出すツールです。
![埋木錐を使ってダボを切り出す。](https://diy-renovation.net/wp-content/uploads/2020/03/IMG_0667-1024x768.jpeg)
皿取錐で深めに下穴をあけてビスを打った後に、先程切り出したダボを用意します。
![埋木錐と皿取錐とダボ](https://diy-renovation.net/wp-content/uploads/2020/03/IMG_0669-1024x768.jpeg)
金槌でトントンと優しく叩いて入れたら、
![ダボを金槌で叩いて、皿取錐であげた下穴に入れる。](https://diy-renovation.net/wp-content/uploads/2020/03/IMG_0671-1024x768.jpeg)
打ち込んだダボの根本を造形用ノコギリで落とします。
必ずアサリのないノコギリを使いましょう。
通常のノコギリだと素材を傷つけてしまいます。
![ダボを造形用ノコギリで落とす。タボ切りには必ずアサリのないノコギリを使いましょう。](https://diy-renovation.net/wp-content/uploads/2020/03/IMG_0674-1024x768.jpeg)
あとは、サンドペーパーで磨いたら完成です。
ちなみにこの方法を「隠し釘」と呼びます。
![ダボを入れたらサンドペーパーで磨く。](https://diy-renovation.net/wp-content/uploads/2020/03/IMG_0676-1024x768.jpeg)
先程の例と比較してみました。
![皿取錐+埋木錐、下穴なし、ドリルで下穴、皿取錐の比較。](https://diy-renovation.net/wp-content/uploads/2020/03/IMG_0677-1024x768.jpeg)
作品をプロのように綺麗に仕上げるなら、少なくとも皿取錐は使いたいところです。
梁の下に柱を一つ追加する
以前の記事では、梁の下に柱を追加しました。
ここで、新しい柱を既存の柱にビスで固定する際、皿取錐と埋木錐を使用しました。
皿取錐で穴をあけて、150mmのビスを打ちます。
![](https://diy-renovation.net/wp-content/uploads/2020/03/IMG_0223-2-1024x768.jpeg)
埋木錐は大失敗!惨敗!
![](https://diy-renovation.net/wp-content/uploads/2020/03/IMG_0683-2-1024x768.jpeg)
最初のうちは成功率5%くらいで、思わずメーカーにクレームを入れそうになりました。
試行錯誤の末、今や100発100中でダボを綺麗に切り抜けるようになりました。
インパクトドライバーを50%くらいのトルクにして、
素材に向かって90度に優しく押さえつけるようにすると綺麗に切り取れます。
綺麗なダボができたので、木目を揃えて叩き入れます。
![](https://diy-renovation.net/wp-content/uploads/2020/03/IMG_0224-2-1024x768.jpeg)
見事に全てのビスを隠せました!
![](https://diy-renovation.net/wp-content/uploads/2020/03/IMG_0681-768x1024.jpeg)
この時は初めてでしたが、そこそこ綺麗に収まりました。
![](https://diy-renovation.net/wp-content/uploads/2020/03/IMG_0679-1024x768.jpeg)
今回はダボと柱の色を揃えたかったので、白色の市販ダボは使いませんでした。
しかし、素材の色が白なら市販のダボも十分ありです。
![](https://diy-renovation.net/wp-content/uploads/2020/03/IMG_0698-1024x768.jpeg)
市販のダボを使う場合、埋木錐は不要。皿取錐だけでOKです。
私が家や家具をみる時に、プロの仕事だと感じる1つの基準が
「ビスが見えない。見えても綺麗に収まっているか」という点です。
ちなみに、物置から出てきたこちらの家具。
これだけ複雑な構造でありながら、ビスが全く見えません。
![](https://diy-renovation.net/wp-content/uploads/2020/03/IMG_9355-1-1024x768.jpeg)
まさにプロの技です。
皿取錐と埋木錐を使いこなすと、作品の仕上がりをレベルアップさせられます。
木工作業用に是非揃えておきましょう。
コメント