「海外のDIY事情って気になるなあ」
「オフグリッドでセルフビルドって何?」
この記事はそんな方のために書いています。
以前に、私が住んでいたオフグリッドのウォールテントを紹介しました。
今回は、私の親友のカナダ人が行った
オフグリッドのDIYセルフビルド家造りを紹介します。
DIY超初心者だった私もツールの使い方を教えてもらって、
少しだけお手伝いしました。
この家造りをきっかけに、私はDIYに興味を持つようになりました。
※オフグリッド=水道や下水道などのインフラ設備が来ていないエリアのこと。
つまり文字通り何もない場所。
カナディアンがDIYで家を造る
舞台は、友人がカナダの田舎でエーカー買い(約1200坪)した森の中。
カナディアン流のDIY家造りはレゴを使ったプランニングからスタート。
![DIYでの家・小屋づくりを計画する。](https://diy-renovation.net/wp-content/uploads/2020/03/18839148_10158780067260173_3306687365531951523_n.jpg)
1200坪(サッカーグラウンド一面分)
ってサイズがおかしいですが、そこは人も家も大きな北米スタイル。
オフグリッドといって、
まずはチェーンソーで木を切り倒し、
![](https://diy-renovation.net/wp-content/uploads/2020/03/18814212_10158780067920173_1808597755617845013_n.jpg)
レンタルしたユンボで整地
![](https://diy-renovation.net/wp-content/uploads/2020/03/18766123_10158780067965173_845183630821515084_n.jpg)
基礎をつくります。水準器で基礎石どうしの水平をとりながら。
ピックアップトラックでトレーラーを牽引して、材料を運ぶところが
いかにも北アメリカらしい。
基礎を更に作っていきます。ドリルがでかい!
![](https://diy-renovation.net/wp-content/uploads/2020/03/18839356_10158780068750173_6921390064903141955_n-1.jpg)
アメリカやカナダで普及しているツーバイフォー工法です。
日本の在来工法は柱や梁といったフレームで家を支えるのに対し、
ツーバイフォー工法では壁という面で家を支えます。
![](https://diy-renovation.net/wp-content/uploads/2020/03/18740671_10158780068600173_6944947660602433087_n.jpg)
壁に構造板を貼って屋根下地を作っていきます。
日本の構造板のサイズは909mm(3尺)×1818mm(6尺)ですが、
北アメリカでは1219mm(4フィート)×2438mm(8フィート)です。
縦横比が1:2というのは同じですね。
![](https://diy-renovation.net/wp-content/uploads/2020/03/18838937_10158780069275173_931468352737164825_n.jpg)
屋根作業はハーネスをつけて行います。
![](https://diy-renovation.net/wp-content/uploads/2020/03/18813661_10158780069715173_7957613413048911291_n.jpg)
壁の構造板には透湿シートを貼り、内側から断熱材を貼ります。
![](https://diy-renovation.net/wp-content/uploads/2020/03/18835568_10158780069545173_545783779108382210_n.jpg)
薪ストーブも設置しました。季節はすっかり冬です。
![](https://diy-renovation.net/wp-content/uploads/2020/03/18740560_10158780070855173_8572077257104845598_n.jpg)
サイディングを透湿シートの上から壁に取り付けていきます。
![](https://diy-renovation.net/wp-content/uploads/2020/03/18814301_10158780070555173_8079113289938864364_n.jpg)
高いところもなんのその。
彼の身長は180cmなのでこれは結構な高さ。
![](https://diy-renovation.net/wp-content/uploads/2020/03/18765611_10158780070310173_1911155140323769169_n.jpg)
![](https://diy-renovation.net/wp-content/uploads/2020/03/18765742_10158780148540173_3456999435469037162_n.jpg)
外は完成です。中身はというと、
![カナダ人の友人がDIYで作った小屋住宅。](https://diy-renovation.net/wp-content/uploads/2020/03/18835996_10158780148725173_9030433804149378171_n.jpg)
内側から断熱材を取り付けたら、その上から内装材を取り付けます。
![](https://diy-renovation.net/wp-content/uploads/2020/03/18739930_10158780070035173_3860217677481007373_n.jpg)
ででん!上のロフトが寝室です。今はここに階段がかかっています。
![](https://diy-renovation.net/wp-content/uploads/2020/03/18740326_10158780148400173_362621894495399374_n.jpg)
![](https://diy-renovation.net/wp-content/uploads/2020/03/18740423_10158780148320173_1863954382602042140_n.jpg)
![自作した小屋に薪ストーブを取り付けました。](https://diy-renovation.net/wp-content/uploads/2020/03/18813618_10158780148115173_2134845181104992889_n.jpg)
![](https://diy-renovation.net/wp-content/uploads/2020/03/18767421_10158780148195173_1432354699507943789_n.jpg)
ツーバイフォー工法はいくら在来工法より簡単と言っても、
さすがにここまでのクオリティをアマチュアでやっているのは凄い。
![DIYで小屋を自作しました。](https://diy-renovation.net/wp-content/uploads/2020/03/18740696_10158780148120173_4267372529940868863_n.jpg)
上下水道はありませんが、水は巨大なタンクにストックしてあります。
トイレは外に作ったDIYぼっとん便所を使います↓
![](https://diy-renovation.net/wp-content/uploads/2020/03/18765722_10158780148685173_8108119092196213825_n.jpg)
シャワーを浴びる際は最寄りのガソリンスタンドのものを使います。
日本と違って真夏でも全力で運動しない限り汗をかくことがない気候なので、
現地のカナディアンは毎日シャワーを浴びなくて平気。
これでノープロブレムです。
DIY家造りが普及している理由
日本だと、こうしたDIY家造りはなかなかお目にかかることはありませんが、
カナダやアメリカでは割とよくある光景です。
カナダやアメリカでは、日本よりも工法と材料が一般化されているので、
ホームセンターで買える材料でマニュアル通りにやれば、
素人でも十分家を造ることができます。
人手やツールは必要ですが技術的には決して難しくありません。
だから、自分でやってみようという人も多くなるわけです。
ちなみに、日本で素人が和室造るなんてまず無理です。
あれは経験と技術に裏打ちされた職人技の塊です。
![](https://diy-renovation.net/wp-content/uploads/2020/03/20246360_10154747287117267_8180330295459308493_n.jpg)
とは言ってもカナダでも家造りには最低限のルールがあります。
自分で建てるにしても、工事のステージごとに
お役所の職員の審査に通る必要があり、
日本同様に電気工事はプロしかやってはいけません。
審査を受けない場合、政府に住宅として認められないので、
住宅保険に入れなかったり、人に貸せなかったりとデメリットが生じます。
結局、この家を建てた友人は、自分達で住むことなく、
他人に貸し出して家賃収入を得るようになりました。
私が借りて住んでいたウォールテントも同じ敷地内にあります。
![](https://diy-renovation.net/wp-content/uploads/2020/02/20170719-IMG_4057-1024x768.jpeg)
DIYで建てた家で家賃収入ってなかなか斬新です。
私も完成後に入居の話を頂いたのですが、
また別の素敵なお家からもご縁があったので、
残念ながらここに住むことにはなりませんでした。
もし住んでいたら、それはそれは楽しかった思い出に
なっていたことでしょう。
DIYで小屋を作ってみたい
ここまでのサイズの家を作ろうと思うとかなり大変ですが、
小屋くらいならもっと簡単にDIYでセルフビルドできます。
この前書店で見つけたこの本、小屋の基礎から壁や屋根の造り方まで、
たくさんの図や写真とともに解説されていて面白かったです。
紹介されている個性溢れる事例も素晴らしいものばかり。
DIYで小屋を建てるってとてつもない作業に感じますが、
正直初心者でもちゃんとプロセスを踏めば十分できそうです。
リノベーションが終わったら次は小屋を作ってみたいですね。
以上、DIYの本場カナダの家造りでした。
こちらのDIY家作りもとっても素敵です。
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