「フローリングの雌どうしを合わせることってできるの?」
この記事はそんな悩みを解決します。
こんにちは!
築43年の中古住宅をDIYでリノベーションしているサクオ(@diy-reno1)です。
フローリングやウッドパネルを貼っていると、
雌実を貼り合わせないといけないことがあります。
実はこれ、「雇い実」という方法で、板の雌どうしを繋げることが可能です。
今回はこの「雇い実」について解説します。
「実って何?」という方は、こちらの記事が参考になります。
そもそも、雇い実とは?
雇い実とは、2つの雌実をこうして繋げることを指します。
これなら、ただ板を並べて、ボンドで床につけるよりも、
確実に板を固定できますね。
雇い実の作り方
雇い実を作るには、まず、つなぎに使う実を作ります。
理想を言えば、繋げるフローリング材と同じが良いですね。
しかし、これはカンナやサンダーで削ったりと手間がかかります。
そこで、私は余っていたベニヤを使います。
SPF材でも何でもOKです。
ぱかぱか動かない、且つ、
ギチギチでもないくらいの大きさに板を切り出したら、仮はめしてみます。
実を仮はめした状態で、更に相手側のフローリング板にも借りはめすること!
実が完全に固定された状態で、相手板がはまらないことに気がつくと、
修正がかなり大変です。
板がはまることも確認できたら、
実を取り外して、ボンドを軽くつけた後にはめ込みます。
これなら雌実を雄実として使うことができますね。
全体はこんな感じです。
あとは板をはめ込むだけです。
ここはフローリングの向きを変えて、画面横方向に板を流します。
雇い実は板が浮きやすい
こうして見ると便利な雇い実ですが、
将来的に板が浮き上がるリスクがあります。
これを防止するためにフローリング材を
確実に圧着させる必要があります。
そこで、登場するのがフロアージャッキ。
はい、自動車用のものです!笑
先ほど作った実に、ボンドをつけた板を叩き込んだら、
ジャッキを乗せてジャッキアップします。
フローリング貼りでフロアージャッキを
使うという意味不明なシチュエーションが爆誕!
離れてみるとこんな感じです。
この柱?は余っていた材料で適当に作ったものです。
天井に届けばなんでもOK。
これなら床に十分な圧力を加えて、確実にフローリングを圧着できます。
圧をかけた状態で、実にビス打ちも忘れずに。
ビス打ちしたら、ジャッキアップした状態で、
最低でも半日は放置したいですね。
完成
1枚目を圧着できたら、どんどんフローリングを貼り進めていきます。
完成!
横の隙間は巾木で隠すので問題ありません。
巾木付けについてはこちらの記事にまとめました。
ちなみに、こちらはオーク(ナラ)の無垢フローリングです。
綺麗で力強い木目が素晴らしい!
無垢フローリング貼りについてはこちらにまとめてあります。
ヘリンボーン貼りでは雇い実が必須
この雇い実、ヘリンボーンでフローリングを貼る際に必須です。
ヘリンボーンではこうして、
雌どうしを繋げるシーンが多発します。
さすがに数が多いので、ジャッキアップはできません。
できなくはないですが、効率を考えると非現実的です。
以前にタイル貼りでヘリンボーンをやった際は
おそろしく大変でした。
実を考えなければならないフローリングではもっと大変です。
雄実を作ることはできないの?
雇い実は、つなぎの打ち込むことで、雌実を雄化する方法ですが、
では雌実を切り出して、雄化することはできないのでしょうか?
実はこれも可能です。
トリマーといって、溝を彫ったり、面取りしたりできる工具に、
こうしたビットをつければ雄実を作ることができます。
しかし、こうしたビットは値段が高い上に、
綺麗な加工が結構難しい。
加工が簡単な雇い実の方が現実的です。
まとめ
- 雌板どうしを繋げる方法を「雇い実」と呼ぶ
- 最初に端材を切り出して、実を作る
- ボンドを少しつけて、実をはめ込む
- ボンドをつけた板をはめ込む
- ジャッキで圧着させる
- 雇い実はヘリンボーンでは必須
今回はフローリングの雌どうしを
合わせるということで、雇い実を紹介しました。
もちろん、フローリング以外でもウッドパネルや、
板継ぎといったシーンでも使えます。
色々便利なので、知っておいて損なしです。
ちゃんちゃん
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