「綺麗なキャンプ場ってどんなところがあるのかなあ」
「最高の場所でキャンプしてみたいなあ」
「海外でキャンプをしてみたいなあ」
この記事はそんな方のために書いています。
大自然の真ん中でキャンプする楽しさって格別ですよね。
街の雑踏から離れて、大自然と触れ合うだけで、日々の疲れを忘れられます。
前回はカナダのキャンプ場事情について解説しました。
今回は、大自然とキャンプの本場であるカナダに7年半住み、
数多くの場所でキャンプをこなしてきた私が、
特に行って良かった場所6選を紹介します。
バックカントリーキャンプ場とは
北アメリカでは、バックカントリーキャンプ場というと、
徒歩やシャトルバス等のみでアクセスが可能なキャンプ場のことを指します。
アクセスが限定されており、より大自然に囲まれたキャンプ場ということで、
ロードサイドにあるフロントカントリーキャンプ場とは区別されます。
はっきり言って、誰もが簡単にいける場所ではありません。
だからこそ、より価値があり、より本物の自然を感じることができます。
ヨーホー国立公園 レイクオハラ
レイクオハラはカナダBC州のヨーホー国立公園にあります。
ハイカーの間では有名な場所なので、耳にしたことがある方もいるかもしれません。
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専用のシャトルバスでしかアクセスできないので、
バスの限られた枠を予約しないと行くことすらできません。
現地に住んでいた私でさえ、電話3台体制で何時間も電話し続けて奇跡的に予約できた場所です。
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テント場は至ってベーシックです。
キャンプ場中心部には、トイレ、水道、クマよけ用の食料保管ロッカー、
屋根付きのテーブルなどがあります。
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もちろん焚き火場もあります。
他のビジターの話を聞いてみると、ほとんどの方がリピーターです。
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キャンプ場から少し歩くと、こちらのレイクオハラの湖畔につきます。
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キャンプ場を拠点にいくつものハイキングコースを通して、
数々の美しい湖にアクセスできます。
こちらがその中でも有名なレイク・マッカーサー。
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美しいと呼ばれる湖はいくつも見ましたが、
湖の青さという点ではここはトップクラスです。
カルガリーから車で2時間半、更にシャトルバスで20分でキャンプ場に到着します。
ハイキングを前提としたキャンプ場なので、入念な準備、十分な体力に加え、
予約を確保できる英語力と運が必須です。
ガリバルディ州立公園 ガリバルディレイク
レイクオハラとはかなり離れますが、こちらもカナダBC州です。
ガリバルディ州立公園内にあります。
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こちらはハイキングコースの途中にあるキャンプ場なので、
荷物を背負って片道9kmほど歩いてアクセスする必要があります。
しかも、その道が絶望的に面白くない。
しかし、一旦キャンプ場についてしまえば、目の前がこのガリバルディレイク。
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カナダで見かける青色の湖はほとんど氷河湖なのでどこも低温です。
故に泳ぐのには向いていません。
水も綺麗ですが、飲むには煮沸が必須です。
体力に余裕があれば、荷物を置いて更に足を伸ばすと
ブラックタスクという山にも足を伸ばせます。
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写真左側の山がブラックタスクです。
最後の箇所がなかなかスリリングなので高所恐怖症の人は登れません。
ブラックタスクからガリバルディレイクを見下ろすとこんな風景が広がっています。
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バンクーバーからハイキングコースの入り口まで、車で約1時間45分。
こちらもキャンプ場の予約は必須です。
トゥームストーン準州立公園 グリズリーレイク
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場所はカナダ北西部のユーコン準州へ。
州都のホワイトホースから北へ550kmほど運転すると、
トゥームストーン準州立公園にたどり着きます。
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このトゥームストーン準州立公園にあるグリズリーレイクキャンプ場がまた素晴らしい。
ハイキングコース上にあるので、片道11kmを歩いてアクセスする必要があります。
しかも、急斜面や岩場もあるのでコース難易度は高め。
私が行った時は8月末で雪が降りました。
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ここは北極圏にもほど近いので、樹木の代わりにツンドラという低植物が大地を覆っています。
このツンドラが8月末〜9月初旬にかけて秋の色に変わります。
こちらもキャンプ場に荷物を置いて、
近くのハイキングコースからビューポイントにアクセスできます。
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更に奥に2つのバックカントリーキャンプ場があるので、
そこまで足を伸ばすこともできます。
このキャンプ場は予約が難しい上に、何よりアクセスが難しい。
550km運転してからの重い荷物を背負って上級コース11kmです。
簡単に行けないからこそ、特別なんですよね。
体力に自信のある方には是非足を運んでもらいたいです。
デナリ国立公園 ワンダーレイク
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続いては米国アラスカ州のデナリ国立公園へ。
デナリ国立公園内の道路で最奥地にあるのがワンダーレイクキャンプ場です。
専用のシャトルバスを数時間乗るとたどり着けます。
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運が良ければ北米最高峰のデナリ(標高6190m)を見ることができます。
私もなんとか北峰を見ることができました!
夕方にキャンプ場で開催される公園保安員の講話がまたとても面白い。
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キャンプ場を含む、この国立公園の凄さは何と言っても野生動物です。
バスにちょっと乗るだけでも、大自然の中で生きる野生動物の息吹を感じることができます。
こちらはバスに近づくカリブー(トナカイ)
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こちらはグリズリーベア。
3頭同時に見られるのはかなりレアです。
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2日間で20頭くらいのグリズリー・ベアに遭遇しました。
ここまで紹介したキャンプ場全てで熊よけスプレーは必須ですが、
この場所ほどスプレーが必要だと感じたことはありません。
こちらはムースの親子です。
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ムースの生息地でもあるカナダに7年半住んだ私ですら、
ムースの親子を見たのはこれを含めてわずか2回。
いかにデナリが特別な場所なのかが分かります。
デナリ国立公園まではフェアバンクスから車で2時間20分ほど。
こちらもキャンプ場の予約は必須です。
ただ、バスでアクセスできるので、体力面ではそれほど難しくありません。
1日の中に全ての天気があるので、入念な準備が必須です。
まとめ
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どのキャンプ場も行くことは決して簡単ではありません。
場所によっては運と体力も必要です。
予約を含む計画と準備をきちんとすることが、
こうした場所でのキャンプを成功させるコツです。
苦労して実現したキャンプ旅やハイキングは必ず忘れられない思い出になります。
私は、実際に行ってから何年も経つ今になっても、その時のことを思い出すと幸せな気分に浸れます。
今回紹介したのは、全て政府によって運営されている公式なバックカントリーキャンプ場です。
実は、非公式なキャンプスポットにも素晴らしい場所はたくさんあります。
次回はそんな非公式なキャンプ場を紹介します。
海外バックカントリーキャンプ、おすすめです。
つづく
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