「古い和室をフローリングに貼り替えたいなあ」
「畳を取除いたはいいけど、その後どうやってフローリングにするの?」
この記事はそんな方のために書いています。
今回のステップは和室をフローリング仕上げで洋室化するのに必須の手順です。
前回、板の間と縁側にフローリングの下地を作りました。
今回は残りの空間の下地を作っていきます。
ちなみに、工事を始めた段階からここまでぴったり3週間です。
週6で朝から晩まで作業しているとはいえ、なかなかの好ペースです。
今回の作業後はこうなります!これで床の高さが全て揃います!
が、実は予想以上に苦戦しました。
根太と断熱材と構造板のレイアウト
ではまず材料から。
必要な材料は12mm厚の909mm×1818mm構造板、根太に使う角材、断熱材です。
以下のようなレイアウトです。
根太用の角材は17mm×40mmを使いました。
30×40を使いたかったのですが、
最終的な床の高さの事前計算を大幅に間違えており、
30×40では前回作った床と高さが揃わなくなるので、
泣く泣く17×40を採用することになりました。泣
というわけで、303mm間隔で目印をつけて、根太用の角材を仮並べしていきます。
リノベーションの一番最後にフローリング材を貼るときは、
この根太と垂直に交わる方向にフローリング材の長手を置きます。
根太とフローリング材は平行にはできません!
フローリングの希望の向きに応じて、根太の方向も考える必要があります。
仮置ができたら、ビス用の下穴を開けます。
17mm角材は下穴なしでビスをうつと割れます。
びっくりしたのは、床(畳下の板)の高さがバラバラなので、
ただ真っ直ぐな木材を置いても水平が取れません!
2〜3mmのベニヤを40mm×40mmくらいに切って、
スペーサーとして使いながら水平をとります。
同一根太上の水平だけでなく、隣の根太との水平も忘れずにとります。
「お前の目は節穴か!?」と言いたげな大きな穴は塞いでおきます。
畳下の隙間をコーキングして埋めてもOKです。
根太をビスで取り付けられたら、構造板を仮置きしてサイズを確認。
必要であれば構造板を切っておきます。
構造板どうしの間には必ず1mm~2mmの隙間を作ること!
床鳴りの原因になります。
実際にこのケースでも後になって床鳴りが発生し、
2枚ほど再び取り外して丸ノコで再加工する羽目になりました。
補強を兼ねて、念の為に、この青丸の位置にも根太を追加しました↓
根太の間に断熱材をはる
断熱材ですが、今回は根太が17mmの高さしかないので、
20mm厚〜のスタイロフォームが使えません。
そこで代わりに見つけたのがこちら。
その名も「ザ・スリム」
「スリムだから、使い方はあなた次第」
うん、採用!これでいきます。
名前の通り10mm厚なのでとってもスリムです。
というか、かなりリサーチしたんですけど、これ以外に選択肢がありません。
この断熱材は簡単にカッターで切れます。
仮置きしてみました。いい感じです。
ここで、アルミシートも使ってみたらと友人に提案されたので、
思い切って採用することに。
ザ・スリムは高性能だと謳っていますが、さすがに薄いしどこか心寂しいので、
アルミシートを両面テープで貼り付けてみました。
隙間はアルミテープを使って塞ぎました。
なんだか気持ち心強い。
アルミ断熱材の注意事項
断熱材というとグラスウールやスタイロフォームが代表的です。
正直、アルミシートの活用は想定外でした。
アルミは熱の移動を遮断するというより、熱を反射するイメージです。
つまり、空気層と接していないと熱を反射できません。
空気層なしだと、所詮アルミなので熱をガンガン通します。
ここは注意が必要です。
それさえ分かっていれば、薄いし、加工は簡単だし、コストも低いので
断熱補助には良いです。
完成!床の高さが揃いました!
根太敷きから始まったこの作業には予想以上に苦戦。
21畳分の作業を終えるのに合計2週間かかりました。
4日くらいは2人がかりでやったのに関わらず!
ひどい日は、朝から晩まで作業して2畳分しかできないこともありました。
苦労はあったものの、なんとか仕上がりました。
この下地へのフローリング貼りについてはこちらからどうぞ!
極上の無垢フローリングを貼ります!
床の下地作りで苦労した点
なぜこんなシンプルそうに見える作業に2週間もかかってしまったかというと、
- 断熱材の準備に時間がかかったこと
断熱材とアルミシートを同じサイズに切って、
両面テープやビニールテープでとめる作業にかなり時間が取られました。
しかも、この作業が絶望的に面白くなかった!
- 根太の水平がなかなか綺麗に取れなかったこと。
水平は全部ドンピシャでとっていましたが、途中から縦方向の水平をとったら
横方向では水平にならないという事態になり、その案配を調整するのに
非常に手間がかかりました。
- 根太を敷いてから断熱材を入れるのは効率が悪かった
というのは、綺麗に切った断熱材が一発で入ることは稀で、
カッターで度々調整する必要があり、これにまた時間がかかりました。
- 途中から断熱材を入れながら根太を敷いたら、かなり効率が上がったので
最初からこうすれば良かったです。
以上のような問題はあったものの、
最終的には全部綺麗に水平がとれて、床の高さも全て綺麗にそろいました。
とりあえず満足です。苦労したものの重要な局面を一つ乗り切りました。
次回からは作業を天井に移します。
まずは梁の研磨と塗装です。
つづく↓
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